おばさん出没注意です。
猛烈な敵意と悪意を含んだ口撃を受けたことありますか?
私は何度かありまして。特に、自分の親より少し下の世代の女性から、そういう対象にされることが多いです。
今回はそのひとつ、以前の職場にいたおばさん看護師さんの話しをしようかと思います。
おばさんは定年間際で職場を変え、私の職場にやってきました。
来た当初から彼女は高圧的な態度で、患者さんから「あの人に注射されるのはちょっと...」など、NGをいただくような人でした。
とにかく、ちょっと難しいタイプだな、という感じの人でした。
その日、おばさんが朝からむっつりしていて声を掛けても全く無視だったので、
(あー...イライラしてるなぁ...空気悪い...)
と思いつつも、私は出来るだけ温和な態度で「体調悪いんですか?」と尋ねました。
するとおばさんは、「体調悪いわよ。あんたがいて。どうせ帰ればいいと思ってるんでしょ?」と。
(OvO)ェェエ⁇
ビックリです。
おばさんはベテランさんで、
「私はリスクマネジメントの経験を何十年もしてきた」
とか
「ターミナルケアの指導者として何百人も看取ってきた」
とかの自己アピールをするわりに、
患者さんの着替えのひとつもできないし、患者さんの名前と顔(45床満床)を覚えるのに1ヶ月ないと無理と言う(死語で言うとほざく)など、言葉と行動が一貫しないタイプの方で、周りは煙たがってたんです。
そんなおばさんのオリエンテーターを拝命していた私は、
始めのうちから印象でこの人を決めつけてはいけない。
とか、
ベテランで新しい職場に来たからきっとどう振る舞ったら良いかわかんなくて緊張してるんだ。
とか、とにかくフォローしなければと思い、周りのスタッフから「あの人なんなの?」と言われても、「でも、悪い人ではないんですよ〜^^;」とか言って必死にかばっていたんです。
それなのに。
私の気持ちは空回りしながら片道切符で電車に乗っていた様で。
つまりは無駄な努力だった様で。
おばさんの爆発は突然でした。
以下、先程の続きからの会話を流れのまま記します。
私「そんなこと思わないですよ。体調悪かったら少し休みますか?」
おばさん「いいです」
私「でも、そんなつらそう(実際はただの仏頂面)だと、患者さんも気にされますし...」
おばさん「ほら、帰ればいいんでしょ。最初からそうじゃない、私のこと辞めればいいと思ってるのわかってるんだから!」
私「...(殺意を抑え)気を悪くする態度をとったのなら謝ります。すみません。いつのどの態度でそう感じられたのか、教えてくれますか?」
おばさん「無駄無駄(笑)あんた自分の事正しいと思っちゃってるんだから直しようがない」
おばさん、一度も私と顔を合わせず、その場を離れる。
もうこの時点でかなり参っちゃったんですが、同じ土俵に上がった所で何も産まれないと思い、あくまで低姿勢で温和に、再びおばさんのもとへ行き話しかけました。
私「私に対する気持ちはわかりました。ほんと申し訳ないと思います。でも、お互い社会人ですし、せめて仕事で必要なコミュニケーションはとれないでしょうか?」
おばさん「(鼻で笑いながら)そうね〜、あなたがいつも正しいのよね〜。」
私「よろしくお願いします」
おばさん「(下を向いたまま)あぁ、はいはい」
言いながら私から離れる。
もう、怒りで震えちゃいました。
いい大人が、反抗期の少年みたいに相手と顔を合わせずお行儀の悪い態度とっていいこと一個もないでしょ⁉︎
やればやるだけ自分の立場悪くしてるだけなのに私にあたるの止めてくれますか⁉︎
(♯`皿´)フンガー
もーお話しにならないので放っておきました。
そしたらば。
コミュニケーションがとれないことがさっそく仇となる出来事が。
他のスタッフがいる時はおばさんもなんとかなってたんですが、他のスタッフが15分の休憩に入り、私とおばさんの2人だけになったその時です。
私がトイレ介助に行っている間に、おばさんはある患者さん(ほんわかおばあちゃん92歳)から毎日行っている歩行訓練に付き合ってほしいと頼まれました。
その歩行訓練は、休憩に入っているスタッフが出てきてから実施しているものでした。
あと10分程待っていただけたら、担当が参ります(^^)
と言う事すら考えつけないおばさんは、歩行訓練を開始。
おばあちゃんを歩行器につかまらせ、立ち上がらせた途端に他の患者さんからナースコールが。
その時のおばさんの選択肢として、
⚪︎ナースコールをとらない
⚪︎ナースコールの主に「少しお待ちくださーい」と言い、おばあちゃんには一度車椅子に戻ってもらってからナースコールの対応をする
⚪︎私を呼ぶ
があったはずでした。
でもおばさんはそのどれも選択せず、ナースコールが鳴って直ぐに自らその対応に行ったのです。
おばあちゃん(ほんわか、92歳)を歩行器につかまらせ、立たせたまま、置き去りにして。
おばさんが、「ちょ、ちょっとそのまま動かないで待っててー!」とおばあちゃんに叫びながら離れて行ったちょうどその時、トイレ介助から退室した私はその事態を目撃。瞬時に何が起きているかを察知しておばあちゃんの元へ。
おばあちゃん「ここにいた女の人が、消えたー!わし転ぶー!歩かれへんー!」
プチパニックのおばあちゃんをなだめながら一緒に歩き始める私。
コール対応から戻ってくるおばさん。
おばあちゃんと私が一緒に歩いているのを一瞥し、何も見なかった様な態度。
さすがにそれはないでしょ(ーー;)
もう、どう聞いたって悪い方にとられて噛みつかれるのはわかってましたが、これはヒヤリハットなので確認しないわけにもいかず。
私「あの、どうされたんですか?」
おばさんシカト。
そのため、ここでおばさんの名前を3回呼ぶ。
おばさん「(聞こえるか聞こえないか位のボソッとした声で)ナースコールがあったので」
私「歩行訓練、スタッフに頼まれたんですか?」
おばさん「その患者さんに頼まれたんです」
私「私を呼んでくれて良かったんですよ」
おばさん「どこにいるかわからなかったんです!あー!そうやって、いつも正しいのは自分みたいに!すごいわね、あなた、ご立派なのね!協力とかコミュニケーションとか言ってるけど、自分は人を顎で使いたいだけじゃない!」
いやいや、あなたの5倍以上のナースコールに対応してますけど(ーー;)
ま、そんなこと言って解決するわけじゃないので、もう言わせるだけ言わせる事にして聞く耳も持つのやめました。
感情的な態度で仕事に支障きたしてるのあなたでしょっ!
プロ意識あったらどんなに嫌いな人との仕事でも、患者さんは守るべきなんじゃないの?
等々、言いたい事はたくさんありましたが、もう応戦するだけ疲れちゃうかなと思って諦めちゃいました。
つまりは、同情の眼差しをおばさんに向け、ため息をひとつついて、その場から離れました。
それからすぐに勤務時間が終わりました。
するとおばさんは誰にも何も言わず帰って行きました。
メールボックスとロッカーを空にして。
すぐにそれに気づいた私は、上司へ報告。恐らく明日の勤務にはいらっしゃらないでしょう。
(´・_・`)
予想は的中でした。おばさんは次の日仕事に来ませんでした。それどころか無断欠勤。上司が何度電話しても連絡つかず。
いい大人が挨拶もできないのかよ!
散々うちの職場荒らしておいてけじめも付けずに逃げるとは、卑怯也!
この後、私は職場の人々からとても慰められ、励まされ、労ってもらいまして、仲間ってありがたいなーとひしひし感じることができました。皆、最初からおばさんに良い印象を持ってなかったので、やっぱりそういう人だったんだねーって感じで。
今は、おばさんからの逆恨みによる嫌がらせがこないか、日々恐々な生活です。
ちゃんちゃん。